- バックパックってあった方がいいの?
- 選ぶときのポイントが知りたい。
- どんなバックパックがおすすめなの?
こんな疑問に対して、この記事では
- 30Lバックパックが必要な理由6つ
- 選ぶときのポイント6つ
- 女性におすすめなバックパック4つ
を元青年海外協力隊の女性目線で紹介します。
実際に私は30Lの登山用バックパックを持っていきました。
ボランティア活動やアウトドア、任国外旅行など、訓練から任期終了まで、多くの場面でバックパックは活躍しました。
発展途上国のガタがタ道でも問題なく利用でき、安全面から考えてもバックパックは協力隊の必需品と言えます。
この記事を読めば、青年海外協力隊員のバックパックの必要性と選ぶときのポイントが分かります。
ちなみに、女性におすすめのバックパックは以下の4つです。
使いやすさ重視
青年海外協力隊の訓練や派遣を控えている人で、どんなカバンを使ったら良いのか悩んでいれば、ぜひ参考にしてください。
青年海外協力隊に登山用30Lのバックパックが必要な理由6つ
青年海外協力隊に30L(リットル)の登山用バックパックが必要な理由は以下の6つです。
- 泊まりが多い
- 2泊3日分の荷物が入る
- スムーズに移動できる
- 両手が使える
- 走りやすい
- 機内持ち込みができる
30L(リットル)の登山用バックパックは訓練所でのアウトドア活動や、派遣先での活動や旅行などに、ちょうど良いサイズ感です。
私が協力隊として活動している間は週2~3回と、かなりの頻度で使っていました。
便利さや安全面から、30L前後のバックパックを多くの隊員が使っていたので、協力隊の必需品と言えるでしょう。
では、協力隊として活動した経験をもとに、おすすめな理由を詳しく解説していきます。
泊まりが多い
青年海外協力隊員は、2年間を通じて泊まることが多いです。
例えば以下のようなときに、バックパックを使います。
- 地方から首都に上がるとき
- 配属先以外で活動があるとき
- 派遣国内で旅行をするとき
- 任国外旅行をするとき
- 友人の家に行くとき
派遣国によりますが、
- 交通の便が悪い
- 夜間は移動禁止
ということで、日帰りができず、泊まることがよくあります。
また、協力隊員は任期中、派遣国以外の近隣国への旅行ができます。
これは任国外旅行といい、1週間前後で旅行する場合にも、30Lバックパックはサイズ感もちょうど良くて便利です。
任国外旅行の詳細は以下の記事をご覧ください。
2泊3日分の荷物が入る
30Lのバックパックには、2泊3日分の荷物が入ります。
女性の場合、衣類に加えて化粧品や衛生用品など、荷物が多くなりますよね。
でも大丈夫!30Lもあれば、余裕で入ります。
さらに登山用バックパックは、横の調整ひもを緩めることで、プラス数リットルは荷物が入ります。
そのため季節によっては2泊3日分以上の荷物を入れることもできます。
小分けの洗濯用洗剤を持っていけば、衣類の量も調整できますね。
お土産を入れるスペースもありますよ。
30Lのバックパックに荷物を入れて重さや背負い心地・サイズ感を検証したので、気になる人は以下の記事をご覧ください。
スムーズに移動できる
登山用バックパックは山道でも楽に動けるように設計されているため、道路が整備されていない道でもスムーズに移動できます。
青年海外協力隊が派遣される発展途上国の道路は、
- コンクリートが割れている
- 穴が開いている
- 金具が飛び出している
- 生ゴミが散らかっている
という事がよくあるので、足元に注意して移動しなければいけません。
そのため、派遣国内は登山用バックパックだと移動がしやすいです。
両手が使いやすい
両手が使えることは、途上国を歩くときにはとても重要です。
なぜなら両手が使えることで、突然の危険やケガを回避しやすくなるためです。
以下は、実際に私がヨルダンで遭遇したことです。
- 道路に穴が開いていて転倒しそうになる
- 知らない人が突然触ってくる
- バスやタクシーの運転が荒い
発展途上国の道を歩いていると、予測できない事が起こるので、常に周りの動きに注意する必要があります。
両手がふざがっていると、とっさに身を守れません。
そのため、安全面から両手が使えることは重要です。
走りやすい
登山用バックパックは肩ベルトやウエストベルトで身体にフィットする構造なので、走りやすいです。
なぜ走る必要があるのかというと、危険が迫った時のためです。
青年海外協力隊が派遣される地域は、比較的治安が安定していますが、急変することも十分あります。
例えば、派遣中にヨルダン国内や任国外旅行先で起こった事件をあげます。
- 強盗
- 空港や観光地の爆発テロ
- 民族間の発砲事件
私は運よく、これらの事件に直面することはありませんでした。
しかし、運悪く居合わせて、事件に巻き込まれていた可能性は十分ありました。
荷物を持って発展途上国を歩くなら、素早く移動できる登山用バックパックは重要です。
機内持ち込みができる
縦、横、奥行きの合計が115cm以内の荷物であれば、機内持ち込み可能な航空会社が多いです。
30L前後の登山用バックパックであれば、115cm以内に収まるものがほとんどなので機内持ち込みができます。
機内持ち込みができることは、以下のメリットがあります。
- ロストバゲージを防げる
- 目的地到着後、すぐに移動できる
ロストバゲージにあうと、荷物が見つかるまで数日かかると言われています。
自分の荷物がないまま過ごすことは、海外滞在中は強い不安やストレスを感じるでしょう。
なので大切な荷物は、できるだけ機内持ち込みができた方がいいですね。
約150人の協力隊同期の中で、1~2人はロストバゲージにあっていました。
協力隊がバックパックを選ぶときのポイント6つ
青年海外協力隊が登山用バックパックを選ぶときのポイントは以下の6つです。
- 雨蓋が付いていること
- サイドポケットがあること
- 頑丈な素材であること
- レインカバーが付いていること
- ウエストベルトが付いている
- クッションが肩ベルトと背中についていること
詳しく解説していきます。
雨蓋(トップリッド)が付いていること
登山用バックパックの雨蓋(トップリッド)とは、バックパック本体のフタのようなものです。
雨がバックパックの本体部分に染み込むのを防ぎ、さらに小物を入れる収納としても使えます。
この収納としての役割がかなり便利です。
なぜなら本体のてっぺんにあるので、小物が取り出しやすいためです。
例えば、以下は私が協力隊の時に、雨蓋に入れていた小物です。
- 小さい懐中電灯
- 充電コード
- モバイルバッテリー
- 地図
- 生理用品
使用頻度は低いけど、いざとなった時にすぐ取り出さなければいけない物や、
バックパックの本体部分に入れると見失いそうな小物を雨蓋に入れていました。
サイドポケットがあること
サイドポケットがあれば、ペットボトルの収納ができます。
こまめに水分補給がしやすくなるので便利です。
頑丈なナイロン素材であること
発展途上国で使うバックパックは頑丈なナイロン素材である事が重要です。
なぜなら、過酷な環境下で何度もバックパックを使う機会があるためです。
例えばバックパックを預けることがあった場合、
- 投げられる
- 重いもので潰される
など、雑に扱われることは多々あります。
登山用につくられたバックパックは、アウトドア向けの頑丈なナイロン素材が使われているので、
簡単に破れたりせず、汚れも落としやすいです。
協力隊のために新品で購入したバックパックでしたが、任期終了前に中身が破けました。
それほどバックパックを使いまくります。
レインカバーが付いていること
レインカバーは雨や砂ぼこり対策としてあった方が良いです。
なぜならバックパック本体は、防水機能がない場合が多いからです。
そのためレインカバーが無ければ、荷物に雨が染み込む可能性も。
しかも、雨って結構汚いんです。
私が途上国を旅行し、帰国後に雨に当たったレインカバーを洗うと、黒い汁が出てきました。
おそらく排気ガスや砂ぼこりのせいだと思います。
大切なバックパックの劣化を防ぎ、荷物を守るためには、レインカバーは大切です。
荷物を預けるときも、傷や破損の予防になりますよ。
ウエストベルト(ヒップベルト)が付いている
重くなりがちなバックパックに、重要なウエストベルト。
ウエストベルトがある事で、バックパックの重さを分散し、肩にかかる負担が減ります。
しかもウエストベルトを締めることで、バックパックが左右に振れにくくなります。
結果、背負うのが楽になり、身動きがとりやすくなるので、
防犯面からみても、ウエストベルトは大切なポイントです。
メッシュ素材のクッションが肩ベルトと背中についていること
メッシュ素材のクッションが肩ベルトと背中についていることは重要です。
なぜなら、一番身体に触れる部分だからです。
クッションがついている事で身体へのフィット感があり、重さの負担を軽減してくれます。
さらにメッシュ素材であれば、通気性も良く、汗で濡れても乾きやすいので、長時間のトレッキングなどにも良いです。
ただメッシュの間に汚れが入ると取りづらくなるので、ここは注意です。
派遣期間中、隊員同士でアウトドアを楽しむことも多いです。
【女性向け】協力隊におすすめのバックパック4選
上記した【選ぶときのポイント6つ】を満たした、女性向け30Lバックパックのおすすめを4つ紹介します。
- Columbia(コロンビア)バークマウンテン 32L
- MILLET(ミレ)ウィメンズ・サースフェー 30+5 LD
- karrimor(カリマー) ridge 30+ Small
- THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)Tellus 35
今回は2万円前後で購入できるバックパックを集めました。
どれもアウトドアで有名なメーカーなので品質は良く、おしゃれなデザインです。
しかし
「たくさんあって、違いがわからない!」
という方は以下を参考にしてください。
ではそれぞれの商品を詳しく解説していきます。
Columbia(コロンビア)バークマウンテン 32L
製品型番 | PU8469 |
対象 | ユニセックス |
サイズ | 縦60×横30×奥行21cm |
容量 | 32L |
重量 | 1,060g |
カラー | ●,●+●,●,● |
素材 | ナイロン |
雨蓋 | あり。小物の収納可能。 |
サイドポケット | あり。 |
レインカバー | あり。 |
シンプルなデザインかつ、2泊3日の荷物ならスッキリ収まるサイズ感。
今回紹介する商品のなかで、最も軽量でコストパフォーマンスが良いバックパックです。
バックパック本体の横にファスナーが付いているので、雨蓋を開けなくても簡単に本体の荷物を取り出せます。
ウエストベルトにポケットにはお菓子などの小物入れに使えます。
ただ、Amazonレビューによると、ウエストベルトのポケットにはスマホは入らないようです。
しかし、デザイン性、使いやすさ、コストパフォーマンスに非常に優れているので、どれが良いのか迷っている人にはイチオシのバックパックです。
MILLET(ミレ)ウィメンズ・サースフェー 30+5 LD
製品型番 | MIS0757 |
対象 | 女性向け |
サイズ | 縦65×横29×奥行16cm |
容量 | 30+5L |
重量 | 1,470g |
カラー | 4色 |
素材 | コーデュラ®オックス 210D ナイロン100% |
雨蓋 | あり(小物の収納可能) |
サイドポケット | あり |
レインカバー | あり |
女性の体にフィットするように作られたモデルです。
耐久性抜群のナイロン素材に、背中の蒸れを防ぐ快適性の高い技術が使われています。
注目すべき特徴は二気室構造。
二気室構造とは本体が2層に分かれていて、下からも荷物が取り出しやすい構造になっています。
また、付属のレインカバーにはベルトが付いており、本体に固定できるようになっています。
ウエストベルトのポケットは、スマホが入るサイズです。
女性にとって背負いやすく、使いやすさ抜群のバックパックです。
紹介したバックパックの中で、MILLET(ミレ)ウィメンズ・サースフェー 30+5 LDは最もおすすめです。
私は二気室構造のバックパックを使っていました。
着る頻度が高いスウェットを下の層に入れておけば、すぐに取り出せるし、クッション替わりにもなるので便利でした。
karrimor(カリマー) ridge 30+ Small
製品型番 | 501099 |
対象 | ユニセックス(女性向けモデル) |
サイズ | 縦64×横28×奥行23cm |
容量 | 30L |
重量 | 1,430g |
カラー | ●,●,●,● |
素材 | ナイロン |
雨蓋 | あり。小物の収納可能。 |
サイドポケット | あり。 |
レインカバー | あり。 |
様々なトレッキングスタイルに対応するカリマーの定番中型バックパックです。
背面には、3Dバックパネルを内蔵しています。
女性向けモデルなので、女性の体にフィットするように作られているのが特徴です。
背負いやすさ重視の人に、おすすめなバックパックです。
ウエストベルトにはスマホやお菓子が入るポケットが付いているので、物の出し入れが楽です。
可愛らしい4色から選べるのも良いですね。
THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)Tellus 35
製品型番 | NM62341 |
対象 | ユニセックス(女性向け) |
サイズ | WM/縦61.5×横26×奥行19cm |
容量 | WM/33L |
重量 | WM/1,410g |
カラー | ●,●,● |
素材 | ナイロン |
雨蓋 | あり。小物の収納可能。 |
サイドポケット | あり。 |
レインカバー | あり。雨蓋後部に内蔵。 |
THE NORTH FACE定番のテルスシリーズの中型バックパックです。
サイズはWM、M、Lの3種類あり、WMが女性向けのMサイズになります。
サイドファスナーがあるので、雨蓋を開けなくてもバックパック本体の荷物が取り出しやすくなっています。
お値段は他のバックパックに比べて高めです。
しかしファッションとしても若者に人気なTHE NORTH FACE。
見た目がスタイリッシュなのが素敵ですね。
シーンを選ばず、どこでも使えそうなデザインです。
THE NORTH FACEが好きな人におすすめです。
渡航準備のための支度料が支給される
バックパックは安いものだと1万円以下の物もたくさんあります。
しかし、使いやすさや頑丈さ、安全面を考えるとやはり1~2万円かそれ以上の値段になります。
だけどやっぱり…
出費が痛い!
そうですよね。他にも準備する物もたくさんありますし。
そんな渡航準備にかかるお金が心配な人に、良いお知らせです。
派遣前訓練が終了すると、渡航準備のための支度料9万円が支給されます。
これはバックパックやスーツケース、パソコンなど、渡航や活動で必要なものを準備するための手当です。
価値観は人それぞれですが、発展途上国で2年間、安心して使い続けられる物を選んでくださいね。
青年海外協力隊員がもらえるお金については、以下の記事をご覧ください。
まとめ:30Lバックパックは協力隊活動や行動の幅が広がる
30Lの登山用バックパックを持っていれば、協力隊活動や行動の幅が広がります。
なぜなら派遣中の2年間は
- 日々の活動
- 国内旅行
- アウトドア
- 友人の家に泊まる
など、様々な場面でバックパックを活用します。
さらに任国外旅行も、バックパックがあれば身軽に各国を旅することができます。
記事では青年海外協力隊ならではの、バックパックの「選ぶポイント6つ」と「おすすめ商品4つ」を紹介しました。
バックパックが必要かどうか悩んでいる人や、購入を検討中の人にこの記事がお役に立てば幸いです。