- 海外生活で女性は太りやすくなるって本当?
- 太ってしまう原因は?
- 海外生活中に体重を戻す方法を知りたい
このような疑問に向けて、
私が海外生活開始後、半年で7kg太って、1年間で9kg痩せた体験をもとに、
太る原因と、実際に行った減量方法を紹介します。
- 元青年海外協力隊員
- 中東ヨルダンで2年間過ごす
- 子ども専門の理学療法士
- 30代女性
- 現在はBMI 20の標準体型
- 海外生活で女性が太る原因5つ
- 海外生活で9kg痩せた、減量方法5つ
極端なことは一切せずに、食文化を楽しみながらダイエットに成功したので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。
海外生活前の体型と太った時の状況
ヨルダン渡航前は160cm55kg・BMI 21.5の、いたって普通の体型でした。
日本では食事も朝昼晩の3食で、間食は時々、週に5日は1時間のウォーキングをしていました。
しかしヨルダンでの海外生活が始まって半年で7kgも太り、体重が60kgを超えたときには、
- 下を向いたときに頬っぺたの肉が視界に入る
- ズボンのボタンが留まらなくなる
- 太った自分を見られたくなくて、人に会いたくなくなる
と心身共に不健康を極めていました。
では海外生活でどのようなことが、太る原因になったのかを紹介していきます。
海外生活で女性が太る原因5つ
私がヨルダン渡航後、半年で7kg太った原因を5つをあげます。
- 食事量が多い、ハイカロリー
- パーティーに誘われやすい
- 肥満傾向の人が多いので、自分は痩せていると錯覚する
- 食べることでストレスを解消しがち
- 運動量が減る
詳しく解説していきます。
食事量が多い、ハイカロリー
現地の人はとにかくたくさん食べます。
レストランで出てくる一人分の量が、日本の約2倍くらいある時も…。
さらに調理方法は油と塩がたくさん使われています。
例えば私が住んでいたヨルダンでよく食べられていたのが、
- マックルーバ
- ビリヤニ
- マンサフ
と呼ばれる、家庭料理のご飯物です。
味付けはそれぞれ違うものの、お米と肉がメインの大皿料理です。
私はヨルダン人大家さんの家に遊びに行くことが多く、料理のお手伝いもしていました。
そこで気づいたのが、
凄まじい勢いで油が消費されていく…
という事です。
- 肉塊は大量の油で揚げる
- お米は大量のオリーブオイルで炒めてから炊く
- トッピングの野菜はすべて素揚げにする
- 塩やスパイスで味付けする
- 仕上げは揚げたピーナッツやアーモンドを振りかける
お味は…
とっても美味しい
日本でいうケンタッキー・フライド・チキンと油ご飯、フライドポテトの組み合わせのようなもので、味が濃くて病みつきになるような料理でした。
さらに飲み物は甘い炭酸飲料が定番。
レストランや家庭に行くと、ほとんどの場合
「ペプシ?セブンアップ?」
の二択で聞かれます。
油と塩がたくさん使われた料理と、ジュースの組み合わせ…。
1回の食事でかなりのカロリーを摂っていたと思います。
「食べ物を残したらいけない…」という日本人的な考えもあって、私は頑張って全部食べていました。
ヨルダンに来てしばらくは、現地の人と同じ量の食事をして、ハイカロリーな生活を続けていたので、そりゃあ太りますよね…。
ヨルダンに来て数か月は、大家さん宅に毎日呼ばれて、家庭料理を一緒に食べていました。
宗教上の理由で、女性である私を家に招きやすかったのだと思います。
パーティーに誘われやすい
私が日本人女性という事もあり、現地の友人や家族からパーティーに誘われることが多かったです。
例えばヨルダンのように親日国の場合、
「日本から来たよ!」と私が言うと、
「トヨタ!ホンダ!ウェルカム!」
と海外でも有名な日本企業やスポーツ選手の名前を言って大歓迎してくれる人が多かったです。
そしてそのまま、「うちでご飯食べていきなよ!」と誘わることも多々あり…。
さすがに身の安全上、初めて会った人の家には行きませんが、現地の知り合いのホームパーティーや大家さんの家族の集まりに呼ばれることは多かったです。
そこで出てくる食べ物が、またハイカロリー。
- 油と塩で美味しいヨルダンの家庭料理
- 甘いジュース
- シロップでコーティングされたヨルダンスイーツ
- 食後のコーヒー(大量の砂糖入り)
パーティーはいつも夜で、深夜0時まである事も…。
日本人である私を受け入れて、たくさんおもてなしをしてくれる現地の人の気持ちが嬉しいのと、
「せっかく用意してくれたんだから」と思って断りづらいのとで、出された食事をしっかり食べていました。
肥満傾向の人が多いので、自分は痩せていると錯覚する
海外で生活していると、自分が太り始めていることに気づきにくいです。
なぜなら日本に比べて、海外は肥満傾向な人が多いからです。
世界保健機関(WHO)の世界・成人の肥満率ランキングによると、
日本は189ヵ国中166位で、世界からみても肥満が少ない国です。
私が住んでいたヨルダンは189ヵ国中15位。
かなり上位に食い込んでいます。
それもそのはず、特に中年以上で、肥満傾向のヨルダン人がかなり多かったです。
路線バスの二人掛けの席で、1.5シート分を一人で占拠する人も良く見かけました。
体格のいい現地人たちに囲まれて、海外生活を送っていると、
「私、まだ痩せてる方だから大丈夫~!」
なんて、錯覚してしまうんですよね…。
現実は明らかに脂肪をため込んだ身体に成長してました。
食べることでストレスを解消しがち
海外で活動をしているとストレスが多いので、食べることで解消しがちになります。
なぜなら、自分以外の日本人がおらず、共感しくれる人もいないので、会話でストレスを解消することができないためです。
食べてストレスを解消するという女性は、結構いるんじゃないかと思います。
ストレスの原因は主に以下の3つです。
- 文化や価値観、言葉の違い
- 人種差別、嫌がらせ
- 仕事が予定通りに進まない
ヨルダンに住んでいたこ頃は、喜怒哀楽がジェットコースター並みに1日のうちに何度も上下していました。
個人差はかなりあると思いますが、私は甘い物を食べることで現実逃避する癖があります。
そのため、「なんだかイライラする!!」と感じたときは、スーパーで砂糖たっぷりのハニーナッツを大量に買ったり、シロップ大量の激甘ヨルダンスイーツをたくさん買って食べていました。
運動量が減る
日本で暮らしている頃に比べて運動量が減ります。
なぜなら、仕事がかなり緩く、動くことが減るためです。
私が理学療法士として日本の病院で働いていた時は、昼休憩以外は朝から晩まで、院内を階段で駆け巡っていました。
しかし、青年海外協力隊としてヨルダンの支援学校に派遣された時は、活動時間が朝8時半から13時までと、日本で働いていた時よりも短くなり、おまけにリハビリ患者さんもほとんど来ませんでした。
そのため、来るか来ないかもわからない患者さんを、椅子に座って待っていることが多かったです。
そして他の現地スタッフも例外なく、仕事がのんびりだったので、持ち寄ったお菓子や紅茶を楽しみながら、雑談していました。
動かないし、また食べてる…。
そんな日々を送っていました。
海外生活で太ってしまったときの減量方法5つ
海外生活で太ってしまったとき、現地で行った減量方法を5つを紹介します。
- 体重計を買う
- 自炊する
- お呼ばれしたときは食べる量を決めておく
- 運動する
- 体重、運動量を記録する
「現地のご飯を食べない」とか「野菜ばかり食べる」とか極端なことは一切していません。
生活リズムを整えることを主に行っていました。
実はヨルダン生活中、姉の結婚式で一時帰国する予定ができたことで、
「こんなパンパンの顔で親族写真に写りたくない!!」
という思いが、ダイエットを始めるきっかけになりました。
5つの減量方法に取り組んだ結果、海外生活を送りながら1年間で9kg減量でき、帰国前には160cm53kg前後の標準体重くらいに戻りました。
病気もせず、食文化の違いを楽しみながら体重を元に戻した方法なので、参考になればと思います。
詳しく解説していきます。
体重計を買う
体重計を買うことです。
まずは海外生活を始めてから、どれくらい太ったか、きちんと把握します。
体重計に乗るなんて…悲惨な光景を目の当たりにするに決まってる…憂鬱。
しかし、ここは両目を「カッ」と見開いて現実を受け止めます。
体重計は日本から持って行かなくても、現地で購入できることが多いです。
まずは己を知ることから。
自炊する
海外生活で、ダイエットをしようと思ったら、自炊は必須です。
なぜなら、使う食材や調味料、食べる量も自分でコントロールできるためです。
例えば、
- お米は水で炊く
- 野菜を多めにする
- 肉や魚はフライパンで焼く
日本で当たり前の調理方法をするだけで、カロリーカットになります。
国によって違いがありますが、醤油やごま油、お酢など、日本でなじみのある調味料も、現地のスーパーで手に入ることが多いです。
近年は中国や韓国が海外進出しているので、アジア系食材が手に入る国も増えてきているのではないかと思います。
ちなみにイスラム教の国・ヨルダンで手に入りにくかった主な食材・調味料は以下の3つです。
- 豚肉
- みりん
- 料理酒
これらは一般のスーパーでは買えませんでした。
豚肉は、首都にあるキリスト教徒が運営する特定のお店で購入できました。
みりん・料理酒はお酒なので、手に入りませんでしたが、みりんは砂糖で代用していました。
イスラム教についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。
お呼ばれしたときは食べる量を決めておく
パーティーや家族の集まりにお呼ばれしたときは、食べる量をあらかじめ決めて参加していました。
なぜなら、ご飯が美味しいに決まっているので、たくさん食べるのをコントロールするためです。
どのように決めていたかというと、
- お皿一杯分だけ食べておかわりしない
- お菓子は一つだけ
- 飲み物は水を選ぶ
などです。
現地の人が、日本人である私たちを大歓迎してくれて、取り皿にどんどん食べ物を入れてくることもよくありますが、
ダイエットをするなら、「もう食べられない」とはっきりと意思表示しましょう。
現地の人に残念そうな表情をされますが、ここは気持ちを強く持って!
「お腹いっぱい。美味しかった、ご馳走様。」の現地語は絶対覚えておくように。
挨拶と感謝の次に大事です。
意図的に運動する
ダイエットの定番ですが、運動も大事です。
なぜなら、日本ほど仕事で動き回らないので、意図的に動かないと筋力も落ちて、体重も落ちづらくなるためです。
ヨルダン生活中、私がダイエットのためにやっていた運動は以下の2つです。
- ウォーキング
- YouTubeの筋トレ動画を見ながら筋トレする
毎日、活動が終わった後に、バスを使って帰宅するのではなく、1時間くらいかけて歩いて帰ってみたり、家の周りの調査がてらウォーキングをしていました。
結果、筋力回復や食べすぎ防止になったことはもちろん、それ以外に
- 気になったお店に立ち寄ってみる
- 自宅周りの子どもたちと顔なじみになって遊ぶ
など、バスだと通り過ぎていた場所や人に出会えて、新しい発見もありました。
外に出るときは、ながらスマホは絶対にしない事!イヤホンもNG!
ひったくりにあったり、急に車が突っ込んできたり、日本では考えられないような被害に遭いやすいので、必ず周りをよく観察しながら行動しましょう。
まずは安全が大事!
体重、運動量を記録する
ノートやアプリなどに、体重、運動量を記録します。
なぜなら、毎日の積み重ねが記録として残っていると、後で見たときに達成感があり、モチベーション維持にもつながるからです。
以下の画像は、私がヨルダンに住んでいた時のウォーキングの記録です。
7月は活動先が夏休みだったという事もあり、時間がたっぷりあったので、30分~1時間のウォーキングを1日2回していました。
約2か月間の夏休み中に3~4kgは減量できました。
夏休み明け、久しぶりに活動先の同僚に会った時に
「痩せたね!あなた、夏休み前は顔が大きかったよね!」
と言われました。
ヨルダンに来て太ったこと、現地の人にも気づかれていました。
まとめ:海外生活で体重に変化は起きやすい
海外で生活することは、食文化、活動量、ご飯を食べるタイミングなど、日本と違うことがほとんどです。
私のように太る人もいれば、食事が合わなかったり、病気にかかったりして痩せる人も多くいます。
日本の生活から急に海外に移住することは、想像以上にストレスが多く、健康を保つことが難しいです。
しかし、生活する以上、その土地の食べ物や現地人との関りを避けることはできません。
なので、異文化も十分に楽しみつつ、自分のペースをゆっくり掴んでいき、心身健康に過ごしましょう。