- 人物面接って何を聞かれるの?
- どんな準備をしておいたら良い?
- 圧迫面接って本当?
このような疑問に向けて、今回は青年海外協力隊の二次選考・人物面接について解説します。
この記事を読めば以下のことが分かります。
- 人物面接で質問される内容
- 人物面接で押さえておきたいポイント4つ
- 面接のおすすめ練習方法
- 私が圧迫面接っぽいものを受けた体験談
人物面接は、一次選考の志望動機を言葉にして伝えることができれば心配いりません。
二次選考を突破し、青年海外協力隊参加への切符を手に入れましょう。
- 元青年海外協力隊員
- ヨルダンの支援学校とリハビリ施設に配属
- 子ども専門の理学療法士
- 30代女性
【JICA】青年海外協力隊・人物面接の質問例・時間・試験日
青年海外協力隊の人物面接で質問された内容は以下の通りです。
- 志望動機を教えて。
- 仕事で心掛けていることや大変な事はあるか。
- リフレッシュ方法は何をするか。
- 協力隊を終えた後はどうするか。
- 両親、同僚、上司の反応はどうか。
- 現地の人にどう溶け込むか。
- コミュニケーションで大切なことは何だと思うか。
- どうして海外でボランティアがしたいのか。
ここに挙げている質問例は、協力隊OBや2022年以降に人物面接を受けた人達の情報が元になっています。
面接時間は15分間。
面接官2人で面接方法はオンラインです。
人物面接と技術面接は別々の日で、平日に行われます。
一次選考の合格後の流れ
- 専門分野に関する記述問題の提出(該当者のみ)
- 合格から2、3週間後に人物面接と技術面接
理学療法士の技術面接については以下の記事をご覧ください。
人物面接で押さえておきたいポイント4つ
人物面接で押さえておきたいポイントは以下の4つです。
- 応募書類の内容は合格だということ
- 話しづらい内容ほど素直に話す
- ストレスの対処法は絶対に考えておく
- とにかく笑顔で!
人物面接は積極性や適応力、協調性など、協力隊としての様々な適正を判定されます。
これはJICA海外協力隊のホームページにも記載されています。
それでは一つずつ解説していきます。
応募書類の内容は合格だということ
一次選考の応募書類には志望動機や職歴など、たくさん記述したと思います。
その記述した内容は合格だという事です。
まずは自信をもってください。
青年海外協力隊の一次選考通過は約1.4倍です。(2022年春募集より 受験者1314名÷一次合格者967名)
300人以上の応募者が一次選考で落ちています。
そんな中、応募書類に書いたあなたの考えや経験値はJICAに受け入れられたという事です。
話しづらい内容ほど素直に話す
話しづらい内容ほど素直に話しましょう。
なぜなら面接官は受験者の欠点を探そうとしているのではなく、過去の失敗や考えをどう生かしていけるかを知りたいからです。
例えば、話しづらくなる内容は以下のようなものがあります。
- 失敗した話を聞いてくる
- 答えた内容に「なぜ」が繰り返される
面接官にあら探しをされているみたいで嫌な気分になることもあるかもしれません。
しかし大切なのは、失敗や困難に対して自分がどう考え、どう対処したかをありのまま伝えることです。
そうすれば青年海外協力隊として派遣され困難に直面しても、立ち向かっていくほどの適応力があるというアピールにつながります。
ストレスの対処法は絶対に考えておく
ストレスの対処法は絶対といっていいほど聞かれます。
なぜなら海外で長期間過ごすという事は本当にストレスがたまるからです。
ストレスで帰国してしまう隊員もいるほどです。
よく聞く帰国理由は以下の3つです。
- 文化や食事が合わない
- 人間関係が上手くいかない
- 活動ができない など
私は協力隊参加前、世界各国に滞在した経験が何度もあります。
滞在中、一度も体調を崩したことは無かったので、海外生活は余裕だと思っていました。
しかし実際に派遣されてみて、文化や環境などが違う中で長期間生活をすることは、想像以上にストレスを感じました。
私が協力隊で経験したストレス
- インフラが整っていない
- 言葉が通じない
- パーソナルスペースに踏み込まれる
- 準備が無駄に終わる事が多い
- 約束が破られる
- 現地人に暴言を吐かれる、石を投げられる
あげればキリがないですが、予測できないことが毎日のように起こり、身の危険を感じることもあります。
私も派遣当初はイライラして眠れないこともありました。
自分のストレスの対処法は持っておいた方が良いです。
とにかく笑顔で!
人物面接はとにかく笑顔で受けましょう。
なぜなら、笑顔で語る受験者は魅力的に見え、話し内容にしっかり耳を傾けたくなるためです。
例えば「私は就労支援の経験があります!」とアピールするとき、無表情やおどおどした態度で言うと説得力に欠けますよね。
人は言葉の内容よりも、表情や態度など非言語の部分を優先して理解する習性があります。(メラビアンの法則)
人物面接が緊張する場面であることは面接官もわかっています。
噛んだり言い間違えても気にせず、笑顔!
面接官も小さな事は気にしませんよ
面接の練習は声に出してみて客観視する
面接は声に出して練習することをオススメします。
なぜなら青年海外協力隊の合否が決まる大事な人物面接。
平常心を保つのは難しく、緊張するからです。
面接は応募書類内容からの質問がほとんどなので、自分が書いたことを話し言葉に書き直してみましょう。
そして可能であれば、友人や家族、職場の同僚に協力してもらい、以下のポイントをチェックしてもらいます。
- 口答の長さは適切か
- 内容は伝わっているか
- 声の大きさ
- 話すスピード
スマートフォンで自分を録画し、客観的に見てみるのもオススメです。
面接官に与える印象はどうか客観視し、質問に対して臨機応変に回答できるように声に出して練習しておきましょう。
私は職場の先輩に協力してもらったおかげで、落ち着いて面接を受けることができました。
人物面接=圧迫面接ではない
青年海外協力隊の人物面接が圧迫なのは「ストレス耐性を見ている」という情報もあります。
しかし必ずしも人物面接が圧迫面接だというわけではないようです。
人物面接を受けた人数名に様子を聞いたところ、穏やかな雰囲気の面接官が担当だったという人がほとんどでした。
「普通におしゃべりしてるみたいだった」という受験者もいました。
人物面接の面接官は数名います。
面接のやり方は面接官によって違うようです。
私が圧迫面接っぽいものを受けた体験談
私が受けた人物面接は、空気が張り詰めたような、緊張感漂う雰囲気でした。
というのも、面接官は貫禄のある雰囲気を持つ40代くらいの男性で、私の口答に対して淡々と内容を掘り下げていくような質問が続いたからです。
後に知ったのですが、実はその面接官、当時の訓練所の所長でした。
おそらく協力隊が圧迫面接だと言われるのは、内容を深掘りされて受験者が答えづらくなり、責められていると感じるのが一つの理由かと思います。
以下は私が人物面接で仕事について質問されたことです。
あなたの職種(理学療法士)は日本でもできるし、担当している患者さんもたくさんいますよね?
その患者さんを見捨てて、なぜ海外へ行こうと思うのですか?
「見捨てて」という言葉に少々心がチクッとしましたが、以下のように私は答えました。
私が協力隊に参加した結果、日本の患者さんにも還元できる思う。
なぜなら協力隊OBの職場の同僚は、患者さんへの対応が素晴らしいから。
志望動機になった協力隊OBの話と、帰国後の展望を交えて答えました。
面接官からは、
「帰国後のことも考えられていて、いいですね。」
と言われましたが、その後に
「協力隊で自分探しをしたいとか世界を救いたいって言う人、たまにいるんだよな~(笑)」
とボソッと言っていたのを聞き逃しませんでした。
深掘りされても良いように、志望動機を言葉に出す練習はたくさんしておきましょう。
まとめ:人物面接は志望動機を言葉で説明する練習を!
人物面接についてのまとめです。
- 一次選考の書類内容を中心に質問される。
- ストレスの解消方法を見つけ、言語化しておく。
- とにかく笑顔で!
- 声に出して練習し、客観視する。
- 志望動機に自問自答して深掘りしておく。
一次選考を突破したのだから自信をもって!
落ち着いてやれば大丈夫です