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    難しい?青年海外協力隊・理学療法士の技術面接

    理学療法士の技術面接って具体的にどんな質問がされるのか、気になりますよね。

    「技術」というくらいならリハビリ手技のことを聞かれるのか…。

    それとも理学療法の理論なのか…。

    手技なんていっぱいあるし、理論は難しそうだし…。

    なにを対策をしたら良いのか悩みますよね。

    しかし面接官の質問の内容と意図を理解すれば、面接は心配ありません。

    理学療法士として青年海外協力隊に参加した私が、経験をもとに技術面接についてまとめました。

    この記事を読むと以下の事がわかります。

    • 技術面接の質問内容
    • 面接官が知りたいこと
    • 回答のポイント
    • 面接官はどんな人?
    • 落ち着いて面接を受ける練習方法

    私が面接を受けたのは2014年です。

    2022年に面接を受けた理学療法士の後輩の話によると、面接官は私が受けたときと同じ人で、質問内容も似ていました。

    最新の情報と合わせて記載するので技術面接の対策に役立ててください。

    目次

    技術面接は口答のみで行われる

    理学療法士の技術面接は口答で行われます。

    つまり実技はありません。

    私が面接を受けた2014年からしばらくは東京で二次選考があり、対面で面接がありました。

    しかし2022年に二次選考を受けた人によると、オンライン面接だったようです。

    しばらくはオンライン面接が続くでしょう。

    一次選考の合格後の流れ

    1. 約10日後に理学療法に関する記述問題の提出
    2. 合格から2、3週間後に人物面接と技術面接

    技術面接は人物面接と別々の日に行われます。

    面接時間は15分間です。

    しかも両日とも平日に行われるので、可能ならば職場にあらかじめ伝えておいた方が良いかもしれません。

    業務内容や専門分野に関連した質問が多い

    ヨルダンの道路

    現在、あなたが勤めている職場の理学療法業務や専門についての質問が多いです。

    なぜなら以下の事を面接官は知りたいからです。

    • あなたの経験がどの要請に一番合うか。
    • 発展途上国でもADLを考えた理学療法が提供できるか。

    例えば脳性まひの子どもがいたとして、理学療法でお座りができるようになったとします。

    理学療法士の仕事はそれで終わりではなく、その子の生活を考えて椅子を準備したり在宅支援につなげます。

    発展途上国も同じで、患者には回復した後の生活があります。

    しかし発展途上国にはバリアフリーという言葉はありません。

    身体にあった車椅子や装具、綺麗に舗装された道路、福祉車両、訪問介護…。

    私は2年間ヨルダンで活動しましたが、一度も見たことがありません。

    要請に上がっている派遣先の中で、バリアフリーが整っている国はおそらく一つもないです。

    バリアフリーが進んでいない発展途上国で、あなたなら何ができますか?

    発展途上国での活動は未経験なので、正解を求める必要はありません。

    自由な発想であなたができる理学療法を想像し、言語化しておきましょう。

    過去にあった質問集

    私が面談で受けた質問や、他の理学療法士・作業療法士が受けた質問をまとめます。

    これらの質問に対して、回答を言語化しておくと面接は心配ありません。

    ポイントも合わせて記載するので、回答のヒントとして役立ててください。

    質問例一覧

    • 普段の業務で、どのような症例を見ているか?
    • 理学療法士としてやり遂げた事、頑張っている事は?
    • 第一希望の国(配属先)にした理由は?
    • 希望じゃない配属先になったらどうするか?
    • 小児リハビリの経験はあるか?
    • CBR(地域に根差したリハビリテーション)はどのようなものか?
    • シミュレーション問題
    • 専門分野に関する質問

    普段の業務で、どのような症例を見ているか?

    押さえておくポイント

    • 職場の名称
    • 規模
    • 主に診ている疾患名
    • 患者の年齢層
    • どのような治療方針を立てているか など

    理学療法士としてやり遂げた事、頑張っている事は?

    押さえておくポイント

    • 今まで診た症例数
    • 後輩指導
    • 多職種連携
    • 勉強会参加 など

    第一希望の国(配属先)にした理由は?

    押さえておくポイント

    • 実務経験が活かせると思った理由

    希望じゃない配属先になったらどうするか?

    押さえておくポイント

    • 派遣を希望するか辞退するか考えておく。

    小児リハビリの経験はあるか?

    押さえておくポイント

    • 「ある」ならどのような場所で、どのような症例を診たか。
    • 「ない」なら正直に返答する。

    CBR(地域に根差したリハビリテーション)はどのようなものか?

    押さえておくポイント

    • 日本の地域リハビリとCBRの共通点と違い
    • CBR目的

    シミュレーション問題

    配属先でのトラブルを想定したシミュレーション問題です。

    例えば、

    あなたは2代目として配属されましたが、初代協力隊員の取り組みが全く根付いていませんでした。あなたならどうしますか。

    など

    専門分野に関する質問

    あなたの専門分野について、具体的な質問をされます。

    例えば…

    • 糖尿病患者の理学療法について
    • 痙直型両まひの特徴と治療方針 など

    私は小児リハビリが専門なので、脳性まひ児の治療や日常で気を付けることを聞かれました。

    面接管は理学療法士資格を持つ技術顧問

    面接官は理学療法士と作業療法士の資格をもつ方です。

    2014年に私が受けたときと、2022年に知り合いの理学療法士が受けたときの面接官は同じだったので、しばらく変わらないでしょう。

    穏やかそうな男性だったという印象です。

    面接も終始なごやかな雰囲気でした。

    オススメは声に出してだれかと練習すること

    声に出して面接練習をしておくことをオススメします。

    なぜなら青年海外協力隊の合否が決まる大事な技術面接。

    平常心を保つのは難しく、緊張します。

    もちろん書き出して文字にすることだけでも伝えたい事が明確になります。

    しかし本番は声に出して答えます。

    • 口答の長さは適切か
    • 内容は伝わっているか
    • 声の大きさ
    • 話すスピード

    友人や家族、職場の同僚に協力してもらい、上記のポイントをチェックしてもらいましょう。

    難しい場合はスマートフォンの録音機能を使って、自分の回答内容を客観的に聞いてみるのも良いです。

    面接官の質問に対して臨機応変に回答できるように声に出して練習しましょう。

    みず

    私も協力隊OBの先輩に手伝ってもらったよ。
    おかげで落ち着いて面接を受けることができたよ。

    まとめ

    派遣先である発展途上国では、日本の臨床で経験することのない症例も担当する場合があります。

    例えば風土病や銃弾創、栄養失調など。

    そして詳しい医療情報がない事が多いです。

    日本の医療知識をベースに、臨機応変な対応が求められます。

    今までどのような実務を積んできたかを振り返っておきましょう。

    そして財源・人材・設備の医療資源が限られている発展途上国で、あなたが活動するとしたら何ができるか、想像し言語化しておくと技術面接は問題なく突破できるでしょう。

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