- 30Lの登山用バックパックは荷物がどれくらい入るの?
- 重さの目安を知りたい
- 電車や飛行機の荷物棚に入る?
この記事ではこれらの疑問に答えます。
今回は私が青年海外協力隊の時に使用した、30L登山用バックパックで検証します。
- 荷物量
- 重さ
- 背負い心地
について女性目線でレビューをするので、30Lバックパックを検討中の人は参考にしてください。
またこの記事の後半に、使い勝手や機能性に優れ、女性用30L登山用バックパックのおすすめ商品も紹介しています。
よろしければこちらもご参考にしてください。
【女性向け30L登山用バックパック・おすすめトップ3】を先に見る。
- 元青年海外協力隊員
- 中東ヨルダンで2年間生活
- 30代女性
- 富士山の登頂成功
- バックパッカーとして10か国以上まわる
30Lの登山用バックパックは2泊3日分の荷物量が目安
30Lの登山用バックパックは2泊3日分の荷物量が目安です。
と言っても、「どの季節」に「どこに行くか」によって荷物の量が変わりますよね。
そこで登山や海外旅行などでバックパックの旅をする私の経験をもとに、例を挙げます。
- 薄着の季節は4~5泊分
- 長袖の季節は2~3泊分
- 登山・トレッキングは1~2泊分
季節や行く場所によって違いはありますが、通常の旅行であれば、30Lのバックパックは2~5泊分の荷物が入ります。
また日帰り登山~山小屋1泊の場合も、登山用の荷物1泊分以上は余裕で入ります。
そのため30Lバックパックは、山小屋に1泊する富士山の登頂などにも最適なサイズです。
富士山の山小屋1泊分、下山後のホテル1泊分の荷物は30Lバックパックで十分でした。
30L登山用バックパックは新幹線や飛行機の荷物棚に入るサイズ
30Lバックパックは新幹線や飛行機の荷物棚に入るサイズです。
例えば新幹線の荷物棚は奥行約45cm・高さ約35cmに設計されています。
30Lバックパックはだいたい縦幅60㎝、横幅30㎝、奥行き20㎝前後に設計されているものが多いので、
バックパックを横にすれば、新幹線の荷物棚に入れることができます。
一方、飛行機の場合も、荷物の3辺(縦・横・奥行)の合計が115cm以内(55cm×40cm×25cm以内)であれば、荷物棚に入ります。
この115cm以内というのは、機内持ち込みできるサイズの目安にもなっています。
30Lバックパックは3辺の合計が115㎝以下に設計されているため、機内持ち込みや荷物棚にも収納が可能です。
30Lバックパックの縦のサイズが約60cmの商品もありますが、荷物の入れ方で縦サイズは調整できます。
絶対とは言えませんが、縦が55cmを超えていても、機内持ち込みできることもあります。
航空会社によって、アバウトな所が多いです。
また、荷物を入れた30Lバックパックは大人用まくらを2枚重ねたくらいの大きさなので、女性一人でも抱きかかえて頭上まで持ち上げることもできます。
実際に2泊3日分の荷物を詰めてみた
最高気温20度を想定して、海外旅行2泊3日分の荷物を30Lバックパックに詰めてみました。
- 2泊3日分の荷物一覧
- 荷物を詰めたバックパックの重さ
- 背負い心地
について、解説していきます。
ちなみに、今回の検証に使う30Lバックパックは、海外旅行や富士登山で私が使用している物です。
ブランド | Coleman |
製品型番 | CBB4071 |
サイズ | 縦67×横30×奥行21cm |
容量 | 30L |
重量 | 1,200g |
素材 | ナイロン |
2泊3日分の荷物一覧
荷物(写真右上から) | 個数 |
---|---|
マウンテンパーカー | 1枚 |
イージーパンツ | 1枚 |
長ズボン | 1枚 |
長袖トレーナー | 1枚 |
長袖カットソー | 2枚 |
靴下 | 2足 |
ハンカチ | 2枚 |
ボディクリーム | 1本 |
ハンドタオル | 3枚 |
下着(ブラ・ショーツ・キャミソール) | 2日分(巾着袋内) |
化粧品ポーチ | 1個 |
10.1型タブレット | 1個(約22×12.5cm) |
眼鏡 | 1本 |
カメラ充電器・コード | 1個 |
スポンジ | 1個(ジップロック内) |
メイク落としオイル | 1本(ジップロック内) |
洗顔 | 1本(ジップロック内) |
コンタクトレンズ液・ケース | 1個(ジップロック内) |
変換プラグ | 1個 |
モバイルバッテリー | 1個 |
望遠レンズ | 1個 |
スマホ充電コード | 1本 |
懐中電灯 | 1個 |
荷物全部を一覧にすると、30Lのバックパックはたくさんの荷物が入ることが分かります。
全ての荷物を30Lのバックパックに入れると、本体の8割くらいが埋まりますが、ティッシュ箱1個分くらいの空きスペースがあります。
2泊3日分の荷物を詰めたバックパックの重さ
2泊3日分の荷物を詰めたバックパックの重さは
5.7kgです。
機内持ち込みができる手荷物の重量は7kg以下と規定している航空会社が多いです。
なので2泊3日分の荷物量であれば持ち込めます。
荷物を詰めた後は、必ず重量をチェックしましょう。
計り方は自宅の体重計に乗せて計れば、だいたい正確です。
ちなみに青年海外協力隊員はエコノミークラスです。
背負い心地
身体のフィット感 | あり |
肩の負担 | 少ない |
腰の負担 | ほぼ無い |
歩きやすさ | 歩きやすい |
蒸れやすさ | 気温による |
降ろしやすさ | ベルトの解除が必要 |
5.7kgもあれば、重くて疲れそうですよね。
しかし意外と身体の負担は少ないです。
なぜなら登山用バックパックは、山道でも楽に歩けるように設計されているからです。
長時間歩いても身体への負担が少ないのは、筋力が弱い女性にとって助かりますね。
30L登山用バックパックを背負って1泊2日で富士山山頂まで行きましたが、肩の痛みは少なかったです。
(足の方が痛かった…。)
蒸れに対しては、背中のクッションの凹凸で空気が通りやすいように設計されています。
しかし汗ばむ気温では蒸れを感じやすいです。
降ろしやすさについては、チェストストラップやウエストベルトを解除しなければならないので、普通のリュックに比べて時間がかかります。
バスやタクシーに乗るときは、待ち時間にベルト類を外しておくとスムーズです。
女性向け30L登山用バックパック・おすすめトップ3
海外旅行や登山で30Lバックパックを愛用する私が、おすすめするバックパックトップ3です。
自身の経験を元に、
- 使い勝手
- 身体への負担
- 手入れのしやすさ
- 値段
を考慮しながら順位をつけました。
それぞれ詳しく紹介していきます。
【おすすめ1位】ミレー (Millet) サースフェー NX 30+5 W(レディース)
ブランド | ミレー (Millet) |
製品型番 | MIS0757 |
対象 | 女性向け |
サイズ | 縦65×横29×奥行16cm |
容量 | 30+5L |
重量 | 1,470g |
カラー | 4色展開 |
素材 | コーデュラ®オックス 210D ナイロン100% |
雨蓋 | あり(小物の収納可能) |
サイドポケット | あり |
レインカバー | あり |
私が最もおすすめするのが、登山ブランドで人気のミレー (Millet)から発売されている、
サースフェー NX 30+5 W(レディース)です。
おすすめする理由は主に3つ。
- 荷物の取り出しラクラク2気室構造
- 汗処理能力が高く、クッション性に優れた背面
- シリコン加工で撥水性に優れ、お手入れが簡単
荷物の取り出しラクラク2気室構造
私がバックパックを選ぶときに外せないポイントが2気室構造です。
理由は、とにかく荷物が出し入れしやすいから。
登山用バックパックは筒状の形をしています。
例えば一番下の荷物を取り出すときに、他の荷物を出したり、よけたり、結構めんどくさいんですよね…。
しかも、他の人に荷物が見られて恥ずかしい思いをすることも…。
サースフェー NX 30+5 W(レディース)はバックパックの下もファスナーで開くので、
- 靴
- レインウェア
- 部屋着
など、すぐに使いたいものを入れておけば、サッと荷物の出し入れができて便利です。
30リットルサイズの登山用バックパックで2気室構造を採用しているブランドは少ないです。
汗処理能力が高く、クッション性に優れた背面
背中部分にはミレー (Millet) が100年培った技術により、
- クッション性
- 高い通気性
- 速乾性
のある背面パッドが採用されています。
ミレーのサースフェーシリーズは、蒸れや、肩や腰への負担が少なく、抜群のフィット感があるのが特徴です。
また速乾性があることで、気温の変化により汗で身体が冷えてしまうことも防げます。
シリコン加工で撥水性に優れ、手入れが楽
ミレーのサースフェーシリーズの素材は、ナイロン素材にシリコン加工が施されていることで、撥水性能が高いです。
登山中の突然の雨や、海外旅行中のスコールなど、急な天気の変化でも荷物をしっかりと守ってくれます。
砂埃で汚れた場合も、濡れたタオルで拭いて手入れがしやすい点も◎
ミレーのバックパックにはレインカバーも内蔵されています。
ミレー (Millet) サースフェー NX 30+5 Wの口コミ
収納が充実しているので他にサコッシュや飲み物ホルダーなどを持たなくても平気だし、留め具はデザインが良く使いやすいです。
細部まですごく考えられたザックだなって思います。
引用:楽天市場
山小屋一泊の登山に行ってきました。
体にフィットして荷物が軽く感じられました。容量の調節もできて、これから多用できそうです。
引用:Amazon.co.jp
【おすすめ2位】コロンビア バークマウンテン32Lバックパック
ブランド | コロンビア |
製品型番 | PU8469 |
対象 | ユニセックス |
サイズ | 縦52×横31×奥行21cm |
容量 | 32L |
重量 | 1,060g |
カラー | 4色展開 |
素材 | ナイロン |
雨蓋 | あり(小物の収納可能) |
サイドポケット | あり |
レインカバー | あり |
おすすめ2位は、コロンビア・バークマウンテン32Lバックパック。
- 出費を抑えたい
- 軽いバックパックが良い
- 機能性も求めたい
という人におすすめなバックパックです。
シンプルなデザインかつ、2泊3日の荷物ならスッキリ収まるサイズ感。
今回おすすめする商品のなかで、一番軽量でコストパフォーマンスが良いバックパックです。
肩ベルト(ショルダーハーネス)はメッシュ仕様で通気性も◎
ただ、バックパックの下から荷物の出し入れができないことが少し残念なポイント…。
バックパック本体の横にファスナーが付いているので、そこから中の荷物を出し入れできるようになっています。
荷物の取り出しやすさは、先ほど紹介したミレー (Millet) サースフェーの方が便利です。
コロンビア バークマウンテン32Lバックパックの口コミ
サイドから内部にアクセスできるファスナーがある点、レインカバーが付属(本体下部ファスナーポケットに収納)しており、クオリティも高くなかなかコスパも良いと思います。
引用:Amazon.co.jp
他のメーカーにあったりする荷室が二つになったり下部にマットを縛ったりするバンドはついていません。
でも、これから登山を始める人にはとてもいいと思います。
引用:Amazon.co.jp
「コスパが良く、バックパック購入が初めての人におすすめ」という評価が多かったです。
【おすすめ3位】karrimor(カリマー) ridge 30+ Small
ブランド | karrimor(カリマー) |
製品型番 | 501099 |
対象 | ユニセックス(女性向けモデル) |
サイズ | 縦64×横28×奥行23cm |
容量 | 30L |
重量 | 1,430g |
カラー | 4色展開 |
素材 | ナイロン |
雨蓋 | あり(小物の収納可能) |
サイドポケット | あり |
レインカバー | あり |
おすすめ3位は、karrimor(カリマー) ridge 30+ Small。
様々なトレッキングスタイルに対応するカリマーの定番中型バックパックです。
その特徴は背負い心地の良さ。
ヒップベルトの角度が変えられるので、自分の身長に合うようにカスタマイズできます。
背面に内蔵されている3Dバックパネルのおかげで、フィット感と安定性◎
背負いやすさ重視の人に、おすすめなバックパックです。
口コミにもあったのですが、残念な点はバックパックが自立しないこと。
バックパック底面の面積が小さいので、立てて置きたい場合は壁などに立て掛ける必要があります。
karrimor(カリマー) ridge 30+ Smallの口コミ
腰ベルトがあることで疲れにくさが軽減され、耐久性があり、背中のハーネスによる安定感・安心感がとてもあります!
引用:Amazon.co.jp
背負いやすさが良いという評価が多いです。
ひとつ残念だったのは自立しないこと。デザインをよく見ると下の方はタイトになっているので気付くべきでした。
引用:楽天市場
腰ベルトのポケットにスマホを入れるのは難しかったため別途スマホホルダーがほしいと思います。
引用:Amazon.co.jp
荷物を減らす方法3つと海外で手に入るもの
荷物が多いと、重くなったりお土産が入らなくなったりして困りますよね。
そこで、荷造りするときに抑えておきたい2点を紹介します。
- 荷物を減らす方法
- 海外で手に入るもの
減らすべき3つの荷物は以下です。
- 衣類・タオル
- 生活用品
- メイク道具
ポイントは、
「渡航先にある物」や「必要度が低いもの」は持っていかない!
です。
また、海外旅行や赴任に向けて、海外生活でどのようなものが手に入るか、簡単に紹介します。
結論、海外では現地の人も生活しているので、生活に必要なものはほぼ手に入ります。
詳しく解説していきます。
衣類・タオルを減らす
まず衣類・タオルを減らします。
なぜなら衣類・タオルが荷物の大半を占めるためです。
そのため、最小限に抑える必要があります。
例えば、以下のような工夫をすれば、減らすことができます。
衣類
小分けの洗濯洗剤を持っていき、旅行先で洗濯する
タオル
ホテルの備品を使う
衣類・タオル量を少なくできれば、バックパックが一気にコンパクトになります。
衣類・タオルは現地で購入・洗濯ができます。
そのため日本からの渡航時も、衣類は数日分あれば十分です。
生活用品類
特にこだわりが無ければ生活用品類も減らせます。
例えばホテル備品の
- 歯ブラシ
- 石鹸
- 洗体用スポンジ
を使えば、その分荷物も少なくなります。
ほとんどの生活用品は現地で購入できます。
生理用ナプキンもあります。
しかし、薄すぎたりズレやすかったりするので、日本製のほうが安心・安全です。
コンタクトレンズは購入できる国もありますが、日本から持参した方が良いです。
手に入らなかったのは竹製の耳かきくらいです。耳かき派の私は持って行かなかった事を後悔しました。(綿棒はあります。)
- 生理用ナプキンの荷物を減らしたい
- 快適に使える生理用ナプキンが良い
という人は、以下の布ナプキンも検討してみてください。
メイク道具
数日の渡航であれば、メイク道具も最小限に減らしましょう。
例えば
- 眉毛ハサミ
- アイシャドウ
- リップ
など、使っていないけどポーチに入っている物があれば出しておきましょう。
メイク道具は現地でも調達できます。
しかし日焼け止めやファンデーション、化粧水、乳液など、肌に直接塗る頻度が高いものは使い慣れた物を。
肌荒れの原因になるので、日本から多めに持って行った方が良いです。
まとめ:30L登山用バックパックは2泊3日分の荷物なら余裕で入る
30Lバックパックは2泊3日分の荷物なら余裕で入り、重量も5.7kgくらいです。
そのため、1週間以内の海外旅行や、登山・トレッキングには最適です。
また、電車や飛行機の荷物棚に収納できるので、30Lバックパックは使い勝手が良いサイズです。
30Lバックパックを検討中の人に、この記事が少しでも参考になれば幸いです。