- 途上国で生理用ナプキンって買えるの?
- 品質は日本製と比べてどうなの?
今回はこのような疑問に向けて、青年海外協力隊が派遣される途上国の生理用ナプキンについて調べてみました。
結論、
世界中どこでも、生理用ナプキンは購入できます。
しかし、海外製ナプキンの品質は日本製より悪い場合が多いです。
そのため、生理が不安な人は
- 日本製を持っていく
- 布ナプキンを持っていく
などの対策をおすすめします。
この記事でわかる事は以下の通りです。
- 海外製ナプキンの品質
- 日本からナプキンを輸送した経験談
- おすすめの布ナプキン
- 途上国30か国以上のナプキン事情
女性は必ず使う生理用品。
早めに情報収集し、渡航に備えましょう。
- 元青年海外協力隊員
- ヨルダンの支援学校とリハビリ施設に配属
- 子ども専門の理学療法士
- 30代女性
世界中で生理用品は購入できる
先進国、途上国関係なく、世界中のどこでも生理用品は購入できます。
例えばアフリカの途上国で、
「生理用品が手に入らないから、女性の学習や就労が妨げられている。」
という情報をよく聞きますし、実際に起こっている事です。
だったら途上国は生理用品を売っていないの?
いいえ。
途上国30か国以上調べた結果、すべての国で生理用ナプキンは購入できることが分かりました。
途上国には生理用品が無いというイメージがあるかもしれませんが、
現地の女性はお金が無く、生理用品を買う余裕がない
という事が背景にあります。
実際にはほぼ全ての国で、生理用ナプキンは購入できます。
品質は日本製ナプキンより悪い
海外製ナプキンの品質は、日本製よりも悪い場合が多いです。
私がヨルダンに2年間住んでいた時、ヨルダンでは「always」という生理用ナプキンを時々使っていました。
アメリカのP&Gが作っているブランドです。
中東・アフリカ圏ではおなじみのブランドなのですが、
「日本製の方が使い心地が良いな」
というのが私の感想です。
私の経験上、海外製ナプキンは
- 硬い
- 肌が擦れる
- 薄くて漏れそう
- テープの固定が弱くてズレる
といった具合に、性能にストレスを感じることが多々ありました。
ヨルダンに住んでいた他の日本人女性も、
- 肌ざわりが悪い
- 経血量が多い日は2枚並べて使う
- 大きいナプキンは厚すぎる
と言っていた人が多かったです。
中には日本から友人が遊びに来るときに、日本製の生理用ナプキンを買ってきてもらったという人もいました。
日本の生理用ナプキンを持っていく事がおすすめ
- 経血量が多い
- 肌が荒れやすい
- 生理中のストレスが強い
以上のような人は、できれば渡航時や輸送などで日本製のナプキンを多めに持っていく事をおすすめします。
理由はストレスフルな海外生活でも、安心して生理期間が過ごせるためです。
私は経血量が多く肌荒れしやすいので、協力隊として渡航する前にナプキン10パック以上を日本からヨルダンへ輸送しました。
日本製ナプキンがあったおかげで、
- 活動が忙しい日
- 生理2日目の夜
- 旅行中
など、生理を失敗したくない日はかなり安心でした。
アジア圏は日本製ナプキンが手に入る
途上国のナプキンを調べた結果、アジア圏では、日本製のナプキン(ソフィ)を購入できる国がありました。
そのため日本製が購入できる国に派遣される人は、日本から持っていかなくても大丈夫です。
荷物対策としては布ナプキンが最適
生理に不安がある人は、日本製の紙ナプキンを多く持っていった方が安心です。
しかし問題は荷物がかなり多くなってしまう事。
これから途上国で長期滞在するとなると、ナプキンよりも優先すべき荷物がたくさんありますよね。
しかも輸送費もかかるし、現地で荷物受け取りの時に税金を数千円以上払うことも…。
ヨルダンの郵便局で「日本製は高価だから」などわけのわからない言いがかりをつけられ、荷物受け取りに5千円以上払いました…。
荷物対策としておすすめなのが、布ナプキンです。
布ナプキン1枚はハンドタオルくらいの厚さなので、荷物量をかなり減らせます。
しかも布ナプキンの耐久性は1枚3~5年と言われているので、青年海外協力隊の2年間の生理を乗り切ることができます。
ただ、布ナプキンを使ったことが無い人は使用感も気になりますよね。
私は「nunona」というオーガニック布ナプキンを実際に使っているのですが、使用感は日本の紙ナプキン以上に快適です。
具体的には以下のような使用感です。
- 肌ざわりが良い
- 吸水性が良い
- ニオイが全くない
- 漏れない
- 洗いやすい構造になっている
布ナプキンは洗う手間がありますが、nunonaは生理中の安心感がかなりありました。
もし私が今から途上国で2年間暮らすとしたら、
- 経血量が多い日はnunona
- 経血量が少ない日は現地の紙ナプキン
- 旅行用に日本の紙ナプキン2~3パック持参
という使い方でも十分だと思いました。
- 荷物を減らしたい
- 派遣国の生理用品が不安
- 生理中のストレスを少なくしたい
という人はぜひ、「オーガニック布ナプキンnunona」を検討してみてください。
詳細は以下の記事をご覧ください。
派遣国の生理用品事情を知る方法
青年海外協力隊員は派遣国の生理用品事情を知る方法があります。
その方法とは、派遣前訓練中の「任国事情」という講座で、協力隊OGに直接聞いてみることです。
任国事情では帰国して間もない協力隊OB・OGと話しができる機会があります。
それぞれの国に1人は元隊員が来てくれるので、OGであれば生理用品の確認ができます。
協力隊が派遣される30か国以上のナプキン事情
協力隊が派遣される国、30か国以上の生理用ナプキン事情をまとめてみました。
主な情報元は以下の2つです。
- インターネット
- 各国在住の友人
情報がなかった国もありますが、情報があった30か国以上でナプキンは購入できるという結果だったので、
ほぼすべての国で生理用ナプキンが手に入ることは間違いなさそうです。
特に日本に近いアジア圏では、日本製のナプキンが手に入る国もあります。
荷造りの参考までに、派遣される国の情報をチェックしてみてください。
記事に掲載されていない国は、情報が無かった国です。
もし、「現地の生理用ナプキンについて情報提供してもいいよ!」という女神のような方がいらっしゃれば、お問い合わせフォームよりご連絡をいただけますと幸いです。
アジアの生理用品
国(五十音順) | 購入の可否 | 情報元 |
インドネシア | 可(日本製) | URL |
カンボジア | 可(日本製) | URL |
タイ | 可(日本製) | URL |
フィリピン | 可 | URL |
ベトナム | 可(日本製) | URL |
マレーシア | 可(日本製) | URL |
モルディブ | 可 | URL |
モンゴル | 可(日本製) | URL |
ネパール | 可 | URL |
ラオス | 可(日本製) | URL |
大洋州の生理用品
国(五十音順) | 購入の可否 | 情報元 |
フィジー | 可 | URL |
中南米の生理用品
中東の生理用品
ヨルダンの生理用ナプキン事情
生理用ナプキンはスーパーやドラッグストアなどで購入できます。
ヨルダンの協力隊OGである私の意見としては、
日本から持っていくことがおすすめです。
なぜなら、ヨルダンで購入できる生理用ナプキンは、薄くてズレやすく、不安だったためです。
生理が失敗しそうで活動中にハラハラしたこも…。
2年間分のナプキンを持っていくのはかなり大変です。
そのため、
- 月経量が多い日は日本製or布ナプキン
- 月経量が少ない日は現地購入のもの
といった具合に、使い分ければ荷物を減らせます。
私は日本製のナプキンを持って行っておいて良かったと思いました。
アフリカの生理用品
エチオピアの生理用ナプキン
エチオピアの首都アディスアベバで購入できるナプキン
- 種類は日本に比べて圧倒的に少ない
- 日本製の方がソフト感があるが、ゴワゴワする感じはない
- 1パック7枚入りで2ドルくらい(約280円)
マラウイの生理用ナプキン
マラウイ南部の都市ソンバで購入できるナプキン
- 首都や町のKIOSKで購入可能
- 1パック10枚入りで約140円
まとめ:途上国でナプキンは買えるが日本製の方が質が良い
青年海外協力隊が派遣される国の生理用ナプキンについて紹介していきました。
この記事のポイントは以下の4つです。
- 世界各国で生理用品は購入できる
- 東南アジアは日本製ナプキンが購入できる国もある
- 海外製ナプキンの品質は日本製よりも劣ることが多い
- 不安な人は日本製を持参または、布ナプキンの検討を
女性は必ず使う生理用品。
各国の情報を早めに調べ、準備をしておきましょう。
この記事が少しでも参考になりましたら、幸いです。