- もし海外で亡くなったらどうなるの?
- どうやって故郷に帰るの?
この記事では、国境を越えて遺体を遺族の元へ送り届ける国際霊柩(れいきゅう)送還士の実話が元となった、
ドラマ『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』
を紹介します。
海外で亡くなった故人を、どのようにして国際霊柩送還士が遺族のもとに送り届けるのか。
遺族がどんな思いで大切な人の帰りを待っているか。
実話を元にしているため、自分事として感じられ、人々の思いがとてもリアルに表現されたドラマです。
私がもし渡航前にこのドラマを知っていたら、日本で待つ家族との向き合い方が変わっていたと思います。
特に海外生活を送る予定または興味がある人にぜひ観てほしいドラマです。
どのエピソードも本当に胸が押しつぶされるようなストーリー展開でした。
海外生活経験者である私目線での感想も紹介します。
ドラマはAmazonプライムビデオで視聴できるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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- 元青年海外協力隊員
- 中東ヨルダンで2年間生活
- 子ども専門の理学療法士
- 30代女性
ドラマ『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』のあらすじ・登場人物
- 海外生活を送る予定または興味がある人
- 海外渡航経験がある人
- 「国際霊柩送還士」という仕事を知りたい人
- 損傷した遺体の描写を観ても大丈夫な人
『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』のあらすじ
もしも異国の地で亡くなってしまったら。
Amazonオリジナルドラマ『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』とは、
国境を越えて遺体を遺族の元へ送り届ける国際霊柩(れいきゅう)送還士の実話を基にした、一話完結のヒューマンドラマです。
主人公の伊沢那美(米倉涼子)が率いる会社「エンジェルハーツ」は、大切な人を突然失った遺族にお別れの機会を設け、前を向いて今後の人生を歩めるよう、様々な問題に立ち向かっていきます。
『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』の作品情報
配信サイト | Amazonプライムビデオ |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
Amazon評価 | |
主演 | 米倉涼子 |
原作 | エンジェルフライト 国際霊柩送還士 著:佐々涼子 ノンフィクション |
監督 | 堀切園健太郎 |
脚本 | 古沢良太 香坂隆史 |
エピソード数 | 全6話 (1話完結型) |
1話あたりの時間 | 50~60分 |
1話完結型なのでテンポ良く話が進み、気軽に視聴できるのが良かったです。
しかしどのエピソードも胸をえぐられるようなとても深い内容なので、次のエピソードが早く見たくなる作品でした。
ちなみに私は全話イッキ見してしまいました。
全エピソードを3周以上しています。
何回観てもハンカチ必須です。
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原作は実話を元にしたノンフィクション作品
ドラマ『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』の原作は以下のノンフィクション作品が実話になっています。
タイトル | エンジェルフライト 国際霊柩送還士 |
---|---|
著者 | 佐々涼子 |
文庫レーベル | 集英社文庫 |
初版発行日 | 2014年11月25日 |
実際に原作を読んでみましたが、ドラマよりも現実がシビアに描かれていました。
私が感じた原作とドラマの違いをまとめてみます。
描かれ方は以下のような違いがありました。
ドラマ
- 遺族や国際霊柩送還士の感情が中心
- 登場人物に共感できる描写が多め
原作
- 遺体ビジネスが横行している実態
- 実在する国際霊柩送還士の仕事内容や働き方
- 日本国民を震撼させた重大なニュースや災害の裏で国際霊柩送還士が活躍していた事
ドラマは故人・遺族・国際霊柩送還士それぞれの立場の視点が感情豊か描かれているのが特徴的でした。
ストーリー展開も視聴者の感情に訴えかけるような作りになっています。
一方原作では、登場人物の心情だけでなく社会問題にも焦点が当てられています。
- お金の流れ
- 遺体を扱う技術や丁重さの他国とのズレ
- スタッフの生い立ち
など、非常に現実的です。
読む人によっては「重い」と感じるかもしれませんが、読み終わった後は視野が広がったような感覚がありました。
【渡航者目線】ドラマ『エンジェルフライト~国際霊柩送還士』の感想3つ
海外生活を経験した私目線での率直な感想です。
大きく分けて3つです。
- 「国際霊柩送還士」という仕事を初めて知った驚き
- 「死」の描写が自分事に感じられるほどリアル
- 「待つ側」の家族の気持ちを痛感する
それでは詳しく紹介していきます。
①「国際霊柩送還士」という仕事を初めて知った驚き
「エンジェルフライト~国際霊柩送還士」を観て、私は初めて国際霊柩(れいきゅう)送還士という仕事を知りました。
実際にある職業で、ドラマのモデルになった人物や会社も実在するようです。
ドラマの中で特に印象に残った国際霊柩送還士の仕事は、
腐敗が進んでいたり、欠損したりした遺体を修復し、遺族の元に届けるシーンでした。
陥没した顔面を修正し、化粧をして生前の姿に戻すことで、遺族が「死」を受け入れてお別れをするシーンは何度見ても涙涙です。
私はてっきり海外で亡くなったら、遺骨だけが帰るものだと思っていました。
本当に無知でした…。
亡くなってから日本到着まで何日もかかるので、遺体の傷みも間違いなく進むでしょう。
そんな状況の中、故人だけでなく残された遺族の気持ちも尊重する「国際霊柩送還士」。
肉体的、精神的にもめちゃくちゃハードな職業だと察します。
本当に本当に、頭が下がります。
海外に行くたび、国際霊柩送還士さんのお世話になるかもしれない…と頭をよぎるようになりました。
②「死」の描写が自分事のようにリアル
ドラマでは海外で故人がどのように亡くなったか、という「死」の描写があります。
この描写、自分事のようにリアルです。
特に海外生活の経験者は共感してもらえるのではないかと思います。
例えば、私が海外生活での体験や海外在住の友人から見聞きした中で、以下のようなことが実際にあります。
- いつも利用しているスーパーでテロがあった
- 今日行く予定のレストランが爆発した
- ひったくりに抵抗したら刺されそうになった
- 威嚇射撃で銃弾が頭上を通過した
たまたま自分がその場所にいなかったから大丈夫だっただけ。
事件に巻き込まれていた可能性の方が高かった。
と、日本に住んでいる時よりもはるかに「死」や「危険」が身近でした。
ドラマでは、狙われた場所に偶然いた日本人が無差別に亡くなるシーンがあります。
映像として観ると「自分もこの場所にいたかもしれない…」と、怖くなりました。
海外での安全対策、本当になめてはいけませんね…。
特にドラマの1話目と2話目が、海外生活で身近に有り得る事例だと思いました。
③「待つ側」の家族の気持ちを痛感する
ドラマでは、日本で帰りを待つ遺族の怒り・混乱・悲しみが描かれています。
- 本当は海外に行ってほしくなかった
- あの時、娘の海外行きを止めていれば良かった
- 分かり合えないまま一生の別れになってしまった
大切な人を異国で失った遺族の気持ちは計り知れません。
また被害に遭った登場人物たちは、自分が亡くなるなんて想像もしなかったでしょう。
実際、青年海外協力隊で途上国に行く直前の私がそうでした。
海外に行く楽しみがいっぱいで、家族の心配など気にも留めませんでした。
「自分は大丈夫。心配ない。」
と本気で思っていました。
両親も海外に行く事に反対しなかったので、「大丈夫だ」と勝手に決めつけていました。
しかし1年半ぶりに帰国した時、実家の前で待っていた母が何も言わず抱きしめてきました。
母に抱きしめられた記憶は子どもの頃が最後で、約20年ぶりだった気がします。
その時初めて、
- どれほど不安な日々を過ごさせたのだろうか
- もっと家族の気持ちと向き合っておけば良かった
と後悔しました。
もし私が海外で亡くなっていたら…、
ドラマに出てくる遺族のように、心が引きちぎられ潰されるような思いをさせていただろう。
きっと両親は海外行きを止めなかったことを、一生悔やむだろう。
ドラマを観て改めて日本で帰りを「待つ側」の家族の気持ちを痛感しました。
帰りを待ってくれる大切な人のために、海外渡航前の方にはぜひ見てほしい作品です。
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ドラマ『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』の口コミ・評判
ドラマ『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』の口コミ・評判を集めました。
良い口コミ・評判
こういう職業があるということ、死についてもいろいろ考えさせられました。
引用:Amazon.co.jp
暗すぎず重すぎず、とてもいいドラマです。
内容とは関係ありませんが、米倉涼子さんのショートヘアがめちゃくちゃ素敵です。
続編楽しみ。
国際霊柩送還士という人がいることを
初めて知りました2話と最終話は号泣でした😭
死と向き合うこと
生と向き合うこと亡くなった方に敬意を表すること
たくさん気付かされるドラマでした
生と死を大事にしている人柄が素晴らしいなと
思った
私もそんな人間になりたいなシーズン2がありそうですね
引用:Filmarks
早く続きが観たいです
事件、事故、病気。
日本でも亡くなる理由は様々だけれど、海外の場合はそこにテロも加わったりするのが、ひとつ違うところではあるんだろうなぁと思ったエピソード2。
遺族に会わせられない程の悲惨さ···頭を下げ続け、怒りを受け止め続ける姿に、強いメンタルと覚悟がないと出来ない仕事だなぁと沁々と感じた。
文化が違うからこそ、(実際にあったエピソードかは分からないけれど)遺体を取り戻すなんて事態が発生したりもして、本当に大変で本当に凄いなと、全エピソードを通じて感じまくった仕事だった。
引用:Filmarks
どの口コミサイトでも、ドラマの評価は高めでした。
悪い口コミ・評判
ドラマとしてはアリ。
引用:Amazon.co.jp
ただ、ちょっとご都合主義かなと感じます。
(結果的に良い話で終わらせている感じが鼻につきます)
出演者は皆豪華。米倉さんとエンケンさんのコンビはどうしても某医者ドラマを観ているように感じてしまう(米倉さんの演じるキャラが被る)
引用:Amazon.co.jp
米倉涼子さん演じる主人公が、某医療ドラマのキャラと被っているという口コミが目立ちました。
米倉涼子苦手だけど、気になってみたけどかなり刺さった。
引用:Filmarks
海外在住の身だからか、ぐさぐさきた。
2話がかなりみてて辛かった。
やはり海外在住者からすると「辛い」と感じる場面もあるようです。
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ドラマ『エンジェルフライト~国際霊柩送還士』を無料視聴する方法
ドラマ『エンジェルフライト~国際霊柩送還士』はAmazonプライムビデオのみで配信されています。
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Amazonプライムビデオで『エンジェルフライト~国際霊柩送還士』を視聴する方法
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ドラマ『エンジェルフライト~国際霊柩送還士』を海外から見る方法
『エンジェルフライト~国際霊柩送還士』は日本にいればAmazonプライムビデオで視聴できます。
しかし残念ながら、日本のAmazonプライムビデオは地域制限があるため、海外から視聴することができません。
解決法は、VPNを使って地域制限を解除することです。
VPNは契約が必要ですが、簡単に使えるので海外滞在中の方は検討してみてください。
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まとめ:『エンジェルフライト~国際霊柩送還士』は海外渡航者の心に刺さるドラマ
海外での「死」を題材にしたドラマ『エンジェルフライト~国際霊柩送還士』。
- 国際霊柩送還士
- 海外渡航者
- 帰りを待つ家族
観る人によって様々な立場から考えさせられるドラマです。
この記事では、海外渡航者である私目線から感想を紹介しました。
実話を元にしているので内容が非常にリアルで、視聴後に視野が広がった気分になるドラマです。
あなたはどの立場からこのドラマを視聴するでしょうか?
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